【職場の人間関係】自分の働きやすい環境づくり 第一回「会話」前編

社会人はみんな、「仕事で結果を出したい!」「いい仕事がしたい!」と思っています。

「良い仕事は環境から。」なんて言葉があったような気もしますが、結果も、それまでにかかる時間も仕事する職場の環境に左右されることは言うまでもありません。

とくに対人環境が与える影響が大きいのは、今までも述べた通りです。

今回は実際にどのようにしたら「良い環境作り」ができるのか?について、数回に分けて説明していきます。

理想環境作り

自分の理想を実現するために、まずは皆にとって理想的な人を演じる!

「ありのままの自分を表現する」

とてもステキな言葉ですが、アナタの務めている会社の職場はあくまでも経営者や先輩、言わば他人が作ったところ。

自分が作った場所でないかぎり、そこで自分をさらけ出すのは「戦場に来たのにハダカ」でいるのと同じことです。

実際に職場の仲間に困っているのですから、それなりの「装備」を整えて向かうのが妥当です。

家から一歩出たら意識を変えて「仕事モード」とか「オンタイム」などと言った、公的な仕様に”自分を切り替える”ことが大切です。

「なにげない会話に注意する!」重要項目5選

みなさまも仕事に行かれたら

「わたしは相手より先にあいさつをするように心がけてるよ。」とか

「職場では必ず敬語を使うようにしてるんだ。」という感じで自分なりに対人関係に気を付けて社会的な自分に切り替えていると思います。

そうです。他人との関係が悪くなる原因のほとんどが「態度」「言葉遣い」からなる日常の

「会話」です。

もし、自分なりに気を付けていても職場での対人関係がうまくいかない場合などは次に紹介する5つの項目を実践してみてください。

自分のプライベートをベラベラ教えない!

自分の強みや成功談を自慢しない!

泣き言や小言は言わない!

他人の悪口を言わない!

聞き手に徹する!

以上の5つを今回はひとつずつ解説します。

自分のプライベートをベラベラ教えない!

その理由は

自分にとって大切な人とそうでない人を区別するためと

プライベートな時間を奪われないためです。

行きたくもない飲み会に誘われたり、好きでもない人に”お付き合い”で食事に行くなどというのはとても苦痛でムダに感じますよね。

プライベートな時間こそ大切です。

ご家族や好きな人と過ごす

運動や趣味に没頭する

目標達成のため、将来のために勉強をする

などという有意義な時を過ごします。

では、どういう風に職場の人たちに伝えればよいかというと…

プライベートなことを他人に教える時は事実にウソをまじえたり、事実を少し大げさに言っておきます。

ポイントはそれを普段から、しかも何気(なにげ)に伝えておくことです。

すべてをウソにするのはダメです。ツッコミを受けたときなどに不自然になったりしてしまう可能性があります。

これは「わたしはプライベートもいそがしい!」と相手に伝えておくことで、

「あいつ大変だな…」とか

「あの子は誘いにくいよな…」と思わせておくようにするためです。

具体例としては挙げるとすれば、次のようにご家族や親類を使わせてもらうのがベストでしょう。

「最近、うちのおばあちゃんが足の調子を悪くしてて、夜は手伝いに行ってるんです。」

お祖父ちゃん、お祖母ちゃんはだいたい足腰がツライとおっしゃるので本当ですが、夜にお手伝いはウソです。

しかし、何かあったら飛んでいくはずなので、すべてがウソではないです。

一人暮らしの方なら「近くに住んでる親戚のおばちゃんが…」とか。

この場合、近くと言っても県外。でもいいじゃないですか(笑)

ちなみに私は父を使わせてもらってます。

以前、心筋梗塞になりカテーテル手術を受けて一命を取りとめました。

今は普通に元気ですが、月に2回は検査を受けて、10年ぐらい年経った時に再手術をして心臓内の器具を取り換えるために2日間ほど入院をしました。そのことを普段から大げさに伝えてあります。

自分の自慢話はしない!

“能ある鷹は爪を隠す”

相手にスキを見せないのは勝負の世界における鉄則です。

仕事で自分の実力を発揮するのは当然のことですが、あくまでもそれは結果や実績を出すことが目的であって、過去の功績や成功談を誰かに自慢したりして優越感に浸るためではありません。

「みんなからスゴイ人と思われたい!」

またはその逆に

「みんなからショボい人と思われたくない!」

「あの人からツッコまれたくない!」

などと思うがために口先だけで”出来る自分”を表現したくなるのはアナタだけではありません。

何度も言いますが、仕事は結果が大事。

本当に実力があったとしても、自慢話をしたところで別に得することもなく、むしろ多くの”敵”を増やすだけでプラスになることはないでしょう。

それともう一つは、

アナタの「わたしは出来る!」発言で余計な仕事や頼まれごとが増えてしまうことがあるからです。

「じゃあ、アレやってくれない?出来るんでしょ⁉」とか言われてから

「しまった!」と思うことがありますよね。

このように他人からの承認欲求を満たすために多くを語るのは自分の時間を奪われる要因になりかねません。

泣き言、小言を言わない!

正直に言って、自分が何かに集中にている時やとても忙しいときに周囲の誰かが、

「疲れたなー…」とか「お腹すいたな….」

なんて言われたら、イラっとしませんか?それが部下や後輩ならなおさら。

相手も同じです。とても邪魔になります。

さらに、いちいち小言を言うことでその人は他人から信頼感を失っていきます。

なぜなら、小言を言う時点でその人は物事を”何かのせい”、”誰かのせい”にしているからです。

責任感のある人は小言を言いません。それより先に解決策を考えるからです。

泣き言をいうより先に頭を切り替て方法を考えて、すぐに気分や状況を変えられる自分になりましょう。それが相手の助けにもなり、自分にとってもプラスになります。


さて、今回はここまで。

このあとは物語「みんなの学び舎大企業」の続きをご紹介いたします。

会社務めの日々を送る中、先輩社員との人間関係に悩まされたあげく、精神的にも追い込まれた新人、藤波 椋(物語の中では「ムク」)。

とあることから、同社が運営している企業内学校へ入校し「サダンの番人」と呼ばれている堅物女性教員「マフ教」こと枦乃真冬の授業を経て、このあと個性豊かなの教員たちの教えをうけていきます。

はたしてムクは無事にここ「定入学園」を卒業することが出来るのでしょうか。

どうか読者様方の日常と重ねながらお読みいただき、お付き合いをお願いいたします。

物語

マフ教「じゃあ、今日の午前中はここまで。昼食のあとは別の教員が講義を行うわ。」

ムク「えっ⁉…ほかの先生の講義っていうのもあるんですか?」

マフ教「えーっと…言ってなかったかしら。ごめんなさい。この学園にも一応、カリキュラムがあるの。一般的な基礎学習としては、ビジネスマナーや経済学とか。そのほか少しだけど、スポーツなんかもね。」

ここに通って3カ月になるが、初めて聞かされる話である。そもそも、いつまでこの学園で過ごすのかさえムクは知らない。

マフ教「先走ってしまってたわね。入校式の日も校内の案内まではしたけど、講義内容の概要まで説明しなかったから。あとで書面にして渡すから。」

ムク「あ、はい。ありがとうございます!」

マフ教「ええ。…ところで昼からの講師はねぇ…あー。アイツか…」

マフ教は何やら書類を見ながら「ブツブツ」言っているが、何よりムクは「アイツ」という言葉が気になって仕方がない。

ムク「ど…どんな方なんです?…」

マフ教「…【嘘の帝王】って呼ばれる男よ。」

すわった目で答えるマフ教。

ムク「(勘弁してくれ!)…ワタシ…だ、大丈夫かな…」

「出た‼」…とばかりに目を見開き、マフ教を見つめながらつぶやくムク。

そんなムクの様子を見ていたマフ教は珍しくも「フフッ…」っと笑みを浮かべながら話しだした。

マフ教「あー。別に人柄は悪くない男だから大丈夫よ。ただ極端なほどに論理的かつ合理的な思考の持ち主なだけ…そこがたまに腹が立つだけよ。」

ムク「…と言われますと?」

マフ教「ビジネスにおいては利益を求める上で、効率や生産性とかを重要視するのは確かに大切だけど、結果を語る上でそれまでの行動過程や関わった人たちの想いなんかを尊重するのは、とても大切なことだとワタシは思うの。」

ムクは「…意外。」と口から出そうになったが、何とかとどめて答えた。

ムク「その通りだとワタシの思います!だからみんな何だかんだ言っても一緒に協力したりして頑張ってるんですよね。」

キラキラした瞳でそう言うムクに、少し柔らかな表情になったマフ教は言葉を返す。

マフ教「そうよね。物事が上手く行った時の喜びもひときわよね。」

そう言うとマフ教はふたたび無表情を取り戻して話を「アイツ」にもどす。

マフ教「でもアイツはそれを”女性的な考え”だと否定するの。大切なのは【結果】のみだと。」

一点を見つめながらそう言うマフ教。

ムク「…どんな人なんだろう…かなり不安です…」

そうつぶやくムクの言葉は耳にしたマフ教はふと、われを取り戻して答える。

マフ教「あー。でも大丈夫!とはいえ、なかにはそれがアイツの強さだとか、やさしさだとか言う人もいるのよ。それに、ここは変人ばかりだけど、悪人はひとりもいないわ。」

ムク「そうですね!ありがとうございます!」

と微笑みながら礼を言うムクだったが次の瞬間、マフ教のいつも以上に無表情な顔をみてギョッとする。

マフ教「ワタシは変人じゃないわよ。」

そう言われて微笑んだ表情のままでうなずくムクだったが、一瞬あった目をそらしてしまった事をマフ教に気づかれなかったかどうか、とても不安になった。

まとめ

今回もここまでお読みいただきありがとうございました。それでは今回のテーマ「会話」前編のまとめに進みます。

職場でプライベートな会話をするときは細心の注意を払おう!特に自分の家庭に事情などを教えすぎると思わぬ誤解をまねく恐れがあるので気をつけて。自分の都合に合わせて作り話をするのもOK!(ただし、すべてにウソをつくのではなく、表現を変えるなどの配慮を。あとで困る場合があるから。)

自慢話はしないこと!自分を評価してもらいたいのはわかるが、自慢話や自分の話ばかりするのはマイナス。むしろ聞き上手になろう!

小言は極力言わないように!周りの人に迷惑。「眠たい」「疲れた」などと口に出してる時点でその人はすでに失敗している証拠なので、自分のためにも日頃から生活習慣を見直すなどして小言を言わないで済むようにする。

職場では楽しくありたいものです。ならば、より良い環境づくりのために建設的で、皆が向上し合えるような会話が必要であるとワタシは考えます。できれば職場長や中心人物にそのまとめ役を期待したいところですが、無理なら読者様だけでも、ここで述べた事を参考にして実践してみてはいかがでしょうか。

それではまたテーマ「会話」後編でお会い出来ますと幸いです。ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました