【職場の人間関係】悩んだ本人が経験から教える解決策

働く人が抱えている「悩み」。とくに若いの世代が抱えている問題は「人間関係」による事がほとんどです。その内容はさまざまですが、簡単にひっくるめた言葉に表すと「面倒くさい」とか「ウザい」がわかりやすいですね。

私も社会に出て33年になりますが面倒な経験ばかりして来ました。その内容は今後、場面に応じて紹介いたしますので今は省略しますが、たどり着いてわかったことは

「他人と仕事をするのはハイリスク!」

と言うことです。ただの「ダメなヤツ」と思われても仕方ありませんが、とにかく面倒が多い!上司や先輩、ましてや同僚や部下のゴキゲンまでうかがって毎日を過ごす日々が長く続きました。まぁ、今でもそうですが(笑)

「そんなの考えなきゃいいじゃん」っていう羨ましい限りの性格の人もいますが、我々「気をつかうタイプの人間」から言わせると、そんな「何も考えてないタイプの人間」、これがまたトラブルなんかを引き起こしたりするんですよね。少なくとも忙しい中、これを読んで下さっている読者様は私と同じ前者のタイプの方々でしょう。

他人を変えるのはムズカシイ!

あなたは考えは正しい。

今、読者様のお考えはきっと「楽しく仕事したい!」、「仲良く仕事したい!」、「協力して良い仕事がしたい」等々だと思います。とっても前向きで、ごく当たり前の正しい思考です。しかし、すでにお気づきのとおり”自分勝手な人”があなたの前に立ちふさがります。その人達が良いか悪いかは置いといて、言える結論は

「他人は変えられない」

厳密には、あなたがその❝自分勝手な人❞を変えられるとしても、それには大変な苦労が必要だということです。もしも、その人があなたの人生において超大切な人なら有無を言わさず全力で人格を変えてあげられるように取り組むべきですが、そうでないなら考えるだけムダと言わざるを得ません。自分の時間は大切にするべきです。

人によって生まれ持った能力がちがう!

他人を簡単に変えられない理由は人間にはそれぞれ、置かれた環境や与えられた能力に違いがあるからです。

突然ですが、猫ちゃんやワンちゃんはとても可愛いです。ですがわたし達の考えを理解してもらうのはスゴく難しいことです。当たり前ですよね。しかし、わたしは人間にも同じ事が言えると思います。理解力の低い人へそれを求めるのも同じく無理があると考えてるからです。ゴチャゴチャ言わない分、猫ちゃんの方がマシだとに思う時もあります。

ただし、決して人と人の能力差を悪く思ってはいけません。それはあなたに理解力がないと言うことですのでおぼえておいてください。

結論として

悪く聞こえたらごめんなさい。でも人間はみんな「自分勝手」、それが当たり前だと思います。それぞれに事情や都合がありますし、何が正解かは状況によって変わるものですから。

以上のことから他人を変えるより自分を変えるほうが正しい選択という結論にいたりました。

今回はここまでを理解いただければいいと思います。

さて、少し気分を変えていただくよう、ここで物語をご紹介。ぜひ客観的な目線で読んでいただければと思います。

タイトルは「みんなの学び舎大企業」

とある会社が運営する「企業内学校」を舞台としたお話です。

記念すべき第1話は「悩み」、「問題」を抱える2人の女性の出会いから始まります。読者様の日常に重ねながらお読みいただき、少しでも何かの“気付き“になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

物語「みんなの学び舎大企業 |人間関係の章 第一幕」

「ごめんなさい。」

その女性は出会うなり深妙な顔つきのまま、対面するもうひとりの女性に頭を下げた。

その女性「直属ではないにせよ、あなたの上司にあたる者として私は会社を代表してお詫びを言わなければいけない。」

ムク「そ、そんな…初めて会ったのに」

その女性「あなたのプロフィールは読ませてもらったわ。入社から1年。コツコツと頑張ってきたようね。」

そう言うと無愛想な感じのその女性の顔は少し微笑んだようにみえた。

ムク「(ウルル…)」

その顔をみた彼女、藤浪 椋(ふじなみむく)は思わず涙が溢れそうになった。

この1年間。藤浪 椋(以下ムク)は大学卒業後、

定(さだん)ホールディングスへ入社。

本社の総務部経理課に所属していた。

性格上、入社後は欠勤をすることもなく勤めてきたし、仕事自体がイヤに思ったこともない。

ムク「アイツ…【ボネ】さえいなければ。」

そのアイツ【ボネ】とは俗にいう「お局様」。

かならすと言ってよいほど会社や部署にひとりはいる、やたらと幅をきかせたベテラン女性だ。彼女たちから気に入られるのもいろんな意味で大変だが、嫌われてしまうと職場は地獄と化し、途端に生きづらくなってしまう。

嫌われてしまう理由はさまざまだが、その職場のほとんどの者が彼女達の顔いろを伺いながら、当たりさわりのないように過ごしてゆく。

しかし、入社して間もないムクにはそれがわからなかった。だからこそ、それに気付いた時にはすでに“嫌われ組”に所属していた。

飲み会などに誘われないなどの”仲間はずれ“ぐらいならまだしも、やってもいないミス。それをあたかも自分のせいにされたり、昼ドラマの見すぎからか、豊かな想像力を勝手に働かせて男性社員とのヘンなウワサを流されていたり…

いつしか同僚たちからも「よからぬ目」で見られるようになってしまった。

「バカみたい!もう会社辞めたい…仕事は好きなのに。」

そう思い始めるのも無理もない。そもそも、そんなつもりで就職したわけでもない。

こんなことは別に珍しい話でもないが、嫌われ組の本人達のとってはタマッタもんじゃない。でも、とにかく仕事には行かないといけない。こんな毎日が続くと誰でも暗くて、よどんだ感じの生活になってしまう。

そんな思いに別れを告げ、決意した退職の意向を直属の上司に相談しようと考えていたある日。

なぜか突然、その上司のほうから声をかけられて、同社が運営している「企業内学校」への入学を勧められた。

上司の勧め方もなかば強引な印象であったのと、場合によっては給料も上がるというから本人としても断わる理由はない。

というわけでムクは、一週間たった今、この不愛想な女性の目の前にいる。

女性「私はこの定入(さだいり)学園、教員の枦乃真冬(はしのまふゆ「以下マフ教」)。一応、あなたの担任ということになります。どうぞよろしく。」

キレイな女性ではあるが、とてつもなく愛想がない。すでにムクの心の中は不安でいっぱいになっている。

ムク「藤波 椋と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」

マフ教「あなた方が言う【ボネ】さん達に悩む人は当社の社員にかかわらず、世の中に多く存在すると私も思う。でも会社側から見れば事実、彼女たちは職場の歴史や内情にも詳しくて仕事にも慣れている。だからチカラを発揮してくれれば大きな存在価値があることは確か。評価に値する結果にもなるわね。少なくとも今のあなた方よりは実務能力があって役に立っていると思うわ。」

何だか残念で凹む話だが、そんなムクの思いなど気にもせずマフ教の話はつづく。

マフ教「でも、だからこそ彼女達は次第に態度が傲慢になってしまったり、後輩、しまいには上司まで口出しできない状況になってゆくのが通例だし、当たり前と言えばそうだと思う。でもそうなってしまうとそれはただの自己中心的な考えにすりかわってしまう。将来を支えるであろう、地道に頑張る社員や新人達の士気や能力は抑えられて、結果として離職率が増加。会社を辞める者がふえて”人が続かない会社”みたいなことを言われるようになって評判は下がる。それが蔓延してしまっては会社の成長は望めない。勝手なことをしてもらっては困るの。我々、管理責任者の立場からしてもそれを見過ごすわけにはいかないわ。」

ムクは今まで自分が「被害者」だとしか考えていなかったから、この第三者的な考え方を聞いていると何だか自分がとても小さい人間に思えて仕方なかった。

何より彼女は初めて会ったばかりの部下に頭を下げた。この人はこれを他人事とは考えず、会社やそこで働く人々のこと、そしてその未来にまで目を向けている。

『(自分もこの人みたいになりたい。)』ムクの意識はそう考えるようになって行った。

ムク「どうしてだろう。何だかちょっと気持ちが楽になって来ました。」

マフ教「…それは今、あなたが自分の事より他者のこと。さらに言えば全体のことを少しだけ考えられるようになったからかもね。「客観的視点から物事を考える」これはとても大切よ。そう…【ボネ】さん達もいつかそうなれればいいわね。」

また少しマフ教が微笑んだように見えたがさらに話はつづく。

マフ教「とにかく、あなたのいた部署へ改善班を行かせます。大丈夫。いきなり処罰を与えたりするんじゃなくて、現状しっかりととらえて「良いカタチ」になるように指示するから。それが出来るのが内部改善班よ。」

ムク「…あ、ありがとうございます。(私。結構スゴイ会社にいるんだな。)」

少し会話が途切れたと思ったムクは続けてマフ教に問いかける。

ムク「ひとつだけ訊ねたいんですけど。どうして?誰から私のことを聞いたんですか?」

マフ教は少し考えた様子で間をあけるとゆっくりと話しだした。

マフ教「あなたの上司よ。厳密に言えばあなた、同じ部署に同期の友人がいるでしょ。そのコが上司にあなたのことをお願いしたみたいよ。私も名前までは知らないけど…」

ムク「(…ユリナかな…だってあのコ【ボネ】の一味よね…最近は口もきいてないけど)」

マフ教「あなたが会社を辞めそうだって泣きながら話をしたみたい。実は気にしてたんじゃないの?」

ムク「・・・」

マフ教「あなた。急に裏切ったようになってしまった彼女を一度も攻めなかったんですってね。」

ムク「それは…元々は仲良かったし、しばらくはふたりでいろいろと励ましあったりして頑張ってきたから。そもそもユリナが悪いわけじゃないし…」

マフ教「…そう。」

そこまでムクの話を聞いたマフ教はその一言だけを言い返してやさしく微笑んだ。

まとめ

それでは今回のまとめです。

・他人を変えるためには多くの時間と労力が必要

・人間の能力には個人差があるため、聞く耳を持たない人や言っても理解できない人がいる

・いつまでも他人の悪口を言うのも、その人の能力

・職場で起こる出来事は会社の責任。だからこそ自分ひとりで抱え込まない!そして勝手なことはしない!

・問題が起きたら、どこに原因があるかを的確に判断する

もともと、人づき合いが得意な方もいますが、人間関係をうまく保つのは経験とか訓練が必要です。まずは上記をおぼえておいて、「人間とは、社会とはこういうもんだ!」と理解しておいてください。それからがスタートです。

ここまで読み進めていただきありがとうございました。それではまた次回、お会いいたしましょう。

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